こんにちは、オーダーキッチンMOKのディレクターの齋藤です。

今回は、システムキッチンやセミオーダーキッチン、カスタムキッチン(オーダーキッチン)の違いについて説明します。

実はキッチンにはいろいろな形態がある

キッチンには「システムキッチン」「セミオーダーキッチン」「カスタムキッチン(オーダーキッチン)」「造作キッチン」の4つの形態があります。

皆さんはキッチンと言えば、システムキッチンを思い浮かべられると思いますが、実はシステムキッチンは日本独自の呼び名で、ドイツやアメリカでは「システムキッチン」はとは言いませんね。

ドイツだと呼び名は「キッチン」ですが、形態は「セミオーダーキッチン」が中心です。

「システムキッチン」と言われるパッケージタイプのキッチンもありますが、それは主にホームセンターなどで売られるアパートメントタイプのコンパクトでリーズナブルなキッチンになります。

システムキッチンとは


システムキッチンは、一般的な日本の住宅においてよく使われるプリメイド(予め製造された)のキッチンのことを指します

このタイプのキッチンは、キャビネット(扉や引き出しが付いているBOXの部分)やカウンタートップなどの部品がメーカーで決められています。

それらはカタログやショールームで確認できます。

システムキッチンは比較的リーズナブルな価格で提供され、さまざまなデザインやスタイルの選択肢があります。

また、現場での組み立てや設置も比較的容易であり、日本では多くの住宅やマンションプロジェクトで選択される一般的な選択肢となっています。


代表的なメーカーとして「タカラスタンダード」「リクシル」「クリナップ」「トクラス」「パナソニック」など。皆さんがよく知るシステムキッチンの呼び名で知られています。

また、近ごろではキッチンハウスのベーシックな価格帯のキッチン「グラフテクト」もシステムキッチンに含まれます。


デメリットとして、どのメーカーも価格優先のため扉のデザインが均一化されていたり、サイズオーダーや、希望する海外のキッチン機器が組み込めなかったりします。

セミオーダーキッチンとは

セミオーダーキッチンとは、メーカーが用意したいくつかのキャビネットプランやオプションからお客様が選ぶことができるキッチンです

機器や天板は比較的ユーザーが希望するものが組み込むことができます。


セミオーダーキッチンは、カスタマイズ可能なシステムキッチンの形態の一つです。主なメーカーとして「クチーナ」「キッチンハウス」があげられます。

セミオーダーキッチンでは、様々なデザインや仕様(メーカーで標準化された)の中からプラン可能なモジュールや部品が用意されていますが全体の構造や寸法はある程度決まっています。これにより、個々のニーズや好みに合わせつつコストを抑えることができます。


寸法に関しては5センチピッチや10センチピッチなどのモジュールがあり、それ以外の寸法を希望する場合特注費用をプラスすればサイズオーダーが可能なメーカーもあります。

セミオーダーキッチンのメリットは、価格が比較的安くなることや工期が短くなることです。デメリットは、やはりメーカーの提供する範囲内でしか選べないことです。

しかし、昨今ではセミオーダーキッチンでも価格が思ったよりもと高いとか、納期が長いと言った話も聞きます。

カスタムキッチンとは


カスタムキッチン(オーダーキッチン)とは、お客様のご希望に合わせてキッチンのサイズやデザイン、機能などが自由に選べるオーダーメイドのキッチンです

完全なるオーダーメイド。

「カスタムメイドキッチン」は、キッチンを個々のユーザーのニーズや好みに合わせて設計し、製造することを指します。つまり、メーカーで標準化されたキッチンではなく、ユーザーが希望するサイズ、デザイン、素材、機能などをカスタマイズして作られるキッチンのことです。


一般的に、カスタムメイドキッチンは建築設計士やカスタムキッチンメーカーによってデザインされます。

ユーザーは自分のキッチンの設計に関して、必要なスペースや収納、調理スペースの配置、機器の選択などをショールームで相談しメーカーは希望に合わせて設計します。

カスタムメイドキッチンは、その自由度・設計手間によって一般的にシステムキッチンやセミオーダーキッチンよりも高価ですが、ユーザーのニーズや好みに完全に適合したキッチンを作ることができます。

カスタムキッチンのメリットは、お客様の理想のキッチンを実現できること。デメリットは、価格が高くなることや、工期が長くなることです。

カスタムキッチン/オーダーキッチンのメーカーは、MOKの他都内だけでも10数社もあります。

造作キッチンとは

造作キッチンとは、現場で直接大工さんや家具屋さんが作るキッチンのことです

現場で作るのでキャビネットも大工さんが大きな板をカットしてビスで留めたり、扉も現場で塗装屋さんが塗ったりします。

本来アメリカなどでは、このような現場で作る造作キッチンが一番高級なのですが、日本の場合造作キッチンのクオリティーがセミオーダキッチンやカスタムキッチンと比べ低いため、チープに捉えられることもあります。

キッチンのどれが良いか?

シムテムキッチン、カスタムキッチンとセミオーダーキッチンの違いは、お客様の予算やニーズによって決めることができます。

価格優先でいくのか、デザイン優先でいくのかなどによって選ぶことになります。

システムキッチンセミオーダーキッチンカスタムキッチン輸入キッチン
扉のバリエーション数★★★★★★★★★★
1センチ単位のサイズオーダー★★★★★★★★★★★
引出し・ヒンジ金物のグレード★★★★★★★~★★★★★★~★★★★★
海外製のキッチン機器の導入★★★★★★★★★★★★★★★★★
海外製のセラミック天板★★★★★★★★★★★★★★★
納期★★★★★★★★★★★★
コストパーフォーマンス★★★★★★★★★★★★★★
安心感★★★★★★★★★★★★★★
自慢度★★★★★★★★★★★★★★

まとめ

今回は、システムキッチン、セミオーダキッチン、カスタム(オーダー)キッチンの違いについて紹介しました。

多くのサイトや雑誌で、セミオーダーキッチンとカスタムキッチンを混合して説明されている記事を見ることもありますので、あえてここで違いを説明させていただきました。

この数年、じわじわと人気になっているのが「カスタムキッチン/オーダーキッチン」というジャンルです。

カスタムキッチンの会社と言っても、ショールームが有り無しであったり、国内に自社工場を持っていないところもあったりで玉石混交(ぎょくせきこんこう)です。


MOKはそんなカスタムキッチン業界の中で、自社工場を所有し、納期も比較的短く、また高級キッチンの代名詞であるミーレやボッシュ、ガゲナウなどの海外製キッチン機器、そしてセラミック天板のDEKTONなども併せてお求めやすい価格づけなのが特徴のメーカーです。

4月には東京ショールームのオープンを予定していますのでご期待ください。