キッチンのデザインと素材にこだわり続けるMOKの齋藤です。

MOKキッチンの高級木製キッチンシリーズとして、オリジナル「Daisetsuzan(大雪山)」を7月22日に発売を開始しました。

今回はその「大雪山 キッチン」ついてご紹介します。

木製キッチン『Daisetsuzan(大雪山)』とは

MOKオリジナルキッチン「大雪山」は、北海道大雪山系の木材の突板を使用したキッチンシリーズです。

まず、シリーズ第一段として「ナラ材の突板」のキッチンを発売します。

北海道の大雪山系は寒冷地であり、そこで育つナラの木は厳しい環境でゆっくりと成長するため一般的なナラ材よりも強度や耐久性が高いのが特徴です。

それを麓の製材所で突板加工したものをキッチンの扉に使用しています。

大雪山の近くには、家具産地で有名なの旭川市や自然が美しい美瑛町があります。

大雪山 地図
Screenshot

造作家具業界ではオーク材もナラ材も同じとみなされることが多いのですが、当社ではオーク材は輸入材、ナラ材は国産材と言った見識で特にナラ材はオーク材より品質が高く高級材と思っています。

また、北海道の大雪山系で育ったナラはロシアや中国の丸太より杢目が特に美しいと感じたので、MOKのキッチンシリーズの一つに加えました。

「大雪山系のナラ突板」を使った製品は、キッチンの他にリビングボードやTVボードなどの造作家具も合わせて提供ができます。

扉厚30mmの重厚感


MOKキッチンの「大雪山」シリーズのキッチンの扉厚は30mmにしました。

我が社のキッチンの扉は通常は21mmですが、このナラの突板の杢目の美しさとボリューム感を出すためにあえて30mmの厚さにしています。

突板の柄は意匠や在庫状況によって変動しますが、木材の柄選びから行うためMOKキッチンの中でも高価格帯に分類されます。

詳しくはお尋ねください。


あえて白太を使う理由


ナラの「白太(しらた)」を採用したことも「大雪山」キッチンの特徴です。

「白太(しらた)」とは木材において中心部分の「心材(しんざい)」に対して、外側に位置する部分のことを指します。木材の断面を見ると中央に濃い色をした部分があり、その周囲に比較的淡い色をした部分があることがあります。

濃い色の部分が心材であり、淡い色の部分が白太と言うわけです。

白太はその柄に均一性がないことや無垢材と比較したときに柔らかく耐久性が低いことが知られていますが、その美しい杢目を生かした突板材として作られる家具や壁パネルに用途があります。

MOKは一品モノのキッチンを得意としているので、そのコンセプトにマッチした「白太のキッチン」はMOKのキッチン観を表すものになっています。

安多(やすた)の突板


今回の大雪山系のキッチンは、安多(大阪府八尾市)の協力を得ての製品化でした。

実際の「大雪山」キッチンはMOKショールームに展示していますので、ご覧になられたい方はどうぞご来店ください。

また、弊社では安多の突板を使ったキッチンのほか造作家具なども製作していますので、特徴ある変わった木家具を検討中の方は何でもご相談ください。