こんにちは、オーダーキッチンMOKのディレクターの齋藤です。

キッチンの床にタイルを敷きたいけど良いか悪いかと言った質問を受けることがあります。

キッチンの床をタイルにすることには多くの利点がありますが、いくつかの考慮する事項や潜在的な問題もあります。

今回は、キッチンの床をタイル張りにするときに後悔しないための注意点を紹介します。

キッチンの床タイルの利点

海外だとキッチンの床に貼る素材として磁器製タイルが多いですが、日本だと木製フローリングやクッションフロア、Pタイルが一般的なのではないでしょうか。

耐久性から考えるとタイルを敷くのが一番良いのですが、すべての人のキッチンに当てはまる万能の答えではありません。


そこで、タイルの利点について考えてみます。

  1. 耐久性: タイルは非常に耐久性があり長持ちします。重い物が落ちても損傷しにくいです。

  2. 清掃のしやすさ: タイルは汚れやシミがつきにくく、掃除が簡単です。キッチンでの食材や液体のこぼれもすぐに拭き取れます。

  3. 多様なデザイン: タイルは色やデザインのバリエーションが豊富で、キッチンのスタイルに合わせて選ぶことができます。

  4. 耐水性: タイルは水に強いため、湿気の多いキッチンに適しています。

キッチンの床タイルの問題点

では、問題点もみていきます。

  1. 硬さ: タイルは非常に硬いため、長時間立って作業する場合には足や腰に負担がかかることがあります。これはマットやラグを敷くことで対策できます。

  2. 冷たさ: 特に冬場はタイルが冷たく感じることがあります。床暖房の導入を検討することも一つの方法です。
    以前は「足元温風機」なんてものもナショナルなどからも発売されていましたが今は聞かないですね。

  3. 滑りやすさ: 一部のタイルは濡れると滑りやすくなることがあります。滑り止め加工されたマットなタイルを選ぶか、滑り止めマットを使用することで対策できます。

  4. 割れやすさ: 非常に硬い物が落ちると、タイルが割れることがあります。割れたタイルは修理できず、交換が必要になります。

  5. 価格:タイルのコスト、そしてタイル業者に払う工事費など他の床素材に対して高額になります。

これらのポイントを考慮して、あなたのキッチンの床にタイルを選ぶかどうかになります。

床タイルとキッチンの収め方

床タイルの工事


キッチンの床にタイルを貼る場合に2つの考え方があります。

1.タイル先貼り
タイル先貼りとはキッチンを据え付ける前にタイルを床に全面に貼って、貼ったタイル床の上にキッチンを載せていく方法のことです。

この場合、キッチンの下までタイルが貼られているので、万が一の水漏れでも床は痛みません。またタイル業者もキッチンスペース一面に貼っていくので作業も楽です。

2.タイル後張り
床のタイル下地ができた段階でキッチンを設置し、キッチンのキャビネット(巾木)にぶつけてタイルを貼る方法です。

この場合、タイル業者はキッチンの巾木やキャビネットに合わせてタイルをカットして貼っていくことになります。キャビネットの脚や家電製品収納部までタイルを貼るには複雑なカットが必要で、タイルを細かく切った切れ端が残らないようにするには時間と施工計画が必要です。

また、タイル職人にかかる作業時間は長くなることが多く費用も高額になることもあります。

タイル風のフロアタイルなら

僕の考えではキッチンの床にタイルを貼ることはとてもおすすめなのですが、実はタイル工事はタイル代よりもタイル業者に支払う工賃が高いので、誰にでもおすすめしているわけではありません。

最近だと、「フロアタイル」と言ったタイル風の床材も発売されていて、これで十分かなとも思っています。

サンゲツのフロアタイル
サンゲツ-フロアタイル

汚れやすいキッチンの床材には、お手入れが簡単でコストを抑えられるフロアタイルがおすすめ。質感はタイルに負けてしまいますがクッションフロアとは違い見た目も良いし、毎日の生活で使いやすい床材です。

床材についてはキッチンとの組み合わせを考慮しながら、設計士やコーディネーターなどのプロに任せるのがいいでしょう。


キッチンとリノベーションのサポートが必要な場合は当社までご連絡ください。喜んでお手伝いいたします。