ツキ板(突板)×未来
To choose what endures is to shape the future.
ツキ板(突板)は、過去の技法ではありません。
木の個性を読み取り、安定性と美しさを両立させるために、今もなお更新され続けている素材表現です。
流行に左右されず、長く使われることを前提に作られたキッチン。
その先にある暮らしの時間こそが、私たちが考える「未来」です。

一本の木が持つ豊かな表情を、暮らしの中でどう受け止めるか ― 私たちは古くから、木目に宿るリズムや揺らぎに美を見出し、活かしきる知恵を磨いてきました。その問いから生まれた技法のひとつが、ツキ板です。

木の表情を引き出す仕立ての技法
ツキ板(突板)とは、天然木を薄くスライスし、安定した下地材に重ねることで成立する木材表現の技法です。
表に現れるのは、一本の木から丁寧に引き出された“木の肌”そのもの。
構造を支える部分と役割を分けることで、木目の美しさを保ちながら、暮らしの中で使いやすい耐久性を実現しています。

美しさと機能性を両立する素材
ツキ板は、無垢材に匹敵する豊かな表情を持ちながら、反りや割れが起こりにくく、安定した品質を保てる素材です。
広い面積でも木目を美しく揃えやすく、空間全体に一体感と品位をもたらします。
そのため、北欧ヴィンテージ家具や欧州の名作家具、日本の伝統家具においても、ツキ板は重要な役割を担ってきました。

木とともにデザインするという選択
また、一本の木から多くの表情を生み出すツキ板は、素材を無駄なく活かすための知恵でもあります。
過度に主張することなく、文化と耐久性、そして資源への配慮を静かに内包しながら、現代の暮らしに寄り添う。
ツキ板は、木を飾る技法ではなく、木とともにデザインするための選択なのです。
